パプリカ

今敏監督の2006年のソニー・ピクチャーズ エンタテインメント作品。原作は筒井康隆の同名小説。
他人の夢に進入することが可能な機械をめぐる物語で、夢がやがて現実に滲出し区別が付かなくなる展開はいかにも今敏らしい。
物語の細かい部分や展開、パプリカの正体などいろいろ疑問が残ったり腑に落ちない点も多いが、ともかく今敏によって作り出された悪夢世界に圧倒されそういうことはどうでも良くなってしまう力がこの映像にはある。
細田守の作品も脚本は酷いけど映像が凄いという点では同じだが、細田守の場合は良いシーンをつぎはぎしただけで映像そのものが物語を駆動するエネルギーがない。今敏にはそれがある。アニメーターとしての格の違いを感じる。
★★★☆
allcinema / IMDb

パプリカ [DVD]

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